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新着情報 2020年1月

紫外線は体に悪いか?

 1980年代にオゾン層の破壊が観測・報告されたことから、フロンガス使用が規制されました。
そして、オゾンホールの増大で有害な紫外線が地上に届くようになる、紫外線量が増加するといったことから、紫外線を予防しようという動きが活発になりました。    
 そのころからの美白ブームもあり、今や紫外線対策をするのが当たり前のようになっています。
紫外線を浴びることにより、皮膚がんなどの病気の増加や、女性はシミやそばかす、しわなどが出来る、といわれ、紫外線を浴びることが体に悪いという概念が主になっています。
 私(江口)も紫外線アレルギーになったことがきっかけで、紫外線に対しては一年中完全防備で過ごしてきました。

 ところが最近になって読んだ本によると、紫外線を浴びない生活を続けたことにより、様々な健康被害が起きているというのです。
紫外線を浴びると体内でビタミンDが合成されるのですが、そのビタミンDが不足することによって健康が損なわれるというのです。

 ビタミンDとがん死亡率の関係を調査した論文(2014年)によると、血中ビタミンDが不足しているとがん死亡率が1.7倍、になるのだとか。
また、紫外線予防キャンペーンと乳がん死亡者数との相関関係があることが、国立がん研究センターの統計にも見ることが出来ます。
 これに対して、従来から言われている皮膚がんについては、紫外線に弱い白人に比べて、そもそも日本人の皮膚がんの発症率は低いうえ、オゾンホールの増大に伴う皮膚がん増加の傾向はみられていないそうです。

 ビタミンDは”ビタミン“と名前はついていますが、食物からとらなくてはならない他のビタミンとは違い、実はステロイドホルモンの一種で体内で作ることが出来ます。そして、細胞の中、さらには核内に入ってゆき、遺伝子を活性化します。骨や筋肉などの組織の成長や、免疫機能のコントロールをしているのです。体内で合成することが出来ますが、紫外線を浴びない生活を続けていると不足してしまいます。

 では紫外線を浴びない生活でビタミンD不足になると、具体的にどのような病気を引き起こすのでしょうか?
 Natureの報告によると
 
  乳がん、大腸がん、前立腺がん、すい臓がんなどのがん、
  1型糖尿病、リュウマチ性関節炎、多発性硬化症などのアレルギーや自己免疫疾患、
  結核、インフルエンザ、肺活量低下、ぜんそくなどの呼吸器疾患、
  高血圧、心筋梗塞、心不全、末梢血管疾患などの循環器疾患、
  肝不全、腎不全、腸の吸収不全など臓器不全、
  妊娠中毒、帝王切開、新生児疾患など、
  骨粗しょう症、関節炎、骨軟化症、くる病、筋力低下、筋肉痛などの運動機能障害

 と、なんとこんなにも多くの病気が挙げられています。
 そのほかにも、うつ病や認知症、最近よく話題になる子供の発達障害、不妊症、ダイエット、免疫力増加への関与も言われています。

 思い返せば、私が子どものころは夏に日焼けをすることで体が丈夫になると言われていました。
冬の寒い日でも、日向ぼっこで温まることが出来ました。
 地球上には常に太陽の光が降り注いでいるのに、その光を全く浴びないことが健康につながるというのは、考えてみれば不自然な気もします。
 間違った概念で、これまで過ごしてきましたが、紫外線を過度に恐れずに、太陽の恩恵を受けて、健康に過ごしたいものですね。

 ただし、私のように光線過敏の方も最近増えており、そういう方にとっては、避けなければならないことは変わらないので、その場合はキノコや青魚などビタミンDを多く含む食事で補うことが必要となります。
 紫外線過敏でない方でも、冬季に十分太陽の光を浴びられない場合は、こういう食品を積極的に摂るようにするといいですね。

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